2021/11/22より診療の受付時間を変更します。
「虫歯の原因」を取り除くセルフケアについて、虫歯の仕組みと対応法をお伝えします。
虫歯の再発を防ぐ
誰もが知っている身近な病気「虫歯」。
これは「誰でもなる身近なもの」と軽視されがちですが一度虫歯になると再発を繰り返してしまうことが多い病気です。
なぜなら「虫歯」を治しても「虫歯の原因」を取り除いていないからです。
虫歯の原因→歯垢
では「虫歯の原因は何か?」正解は歯垢です。
歯垢(しこう)とは虫歯菌が作り出したベタベタした物でこの中には数億の細菌がいます。
まさに「細菌のすみか」といえます。歯を爪で引っ掻いてみると白いものが取れたらそれが歯垢(しこう)です。
歯垢(しこう)は排水口のヌメりをイメージするとわかりやすいです。
排水口のヌメりと同じくベタベタしているので歯の表面にこびりついてしまいます。
これをこのまま放置しておくと歯垢の中の虫歯菌が酸を出して歯を溶かします。こうして歯に穴が開いた物が虫歯です。
「歯周病」もまた私たちにとって身近で再発を繰り返してしまうことが多い病気です。
いくら「歯周病」を行っても「歯周病の原因」を取り除かなければ改善は見込めません。
歯周病の原因→歯垢
また、「歯周病」も歯垢が原因です。
歯垢の中の歯周病菌が出す毒素により歯の周りの骨や歯ぐきが崩壊し歯がグラグラしてしまいます。
これが分かると「歯磨きの目的」が明確になります。
歯磨きの目的
日本人のほぼ全ての方が最低1日に一回は歯を磨いていますが「歯磨きの目的」は知らない方がほとんどです。
当院でも「歯を磨く目的は何ですか?」と聞くとたいていの方は「食べカスを取るため」、「虫歯菌を取るため」と応えますが歯を磨く最大の目的は「歯垢を取ること」です。
その理由は「歯垢が虫歯・歯周病の原因」だからです。
細菌は目で見る事はできませんが歯垢として認識することができます。
つまり歯垢を取ることが虫歯・歯周病を根本的に解決する重要な要素なのです。
ですからこれからは歯垢を取ることを意識して歯磨きをして欲しいと思います。
歯垢を取る方法
歯垢を取ることが虫歯・歯周病を根本的に解決する方法であることをご理解頂けたと思いますが、実際は歯垢を普通の歯ブラシ1本で取り除くのは極めて困難です。そこで以下の2つの口腔ケアグッズを強く推奨します。
- プラウト(ワンタフトブラシ)
プラウトは普通の歯ブラシでは届きにくい細かい部分までブラシが届くので効率的に歯垢を取り除くことができます。 - デンタルフロス(糸ようじ)
先述のプラウトでも歯と歯が接触しているところまではブラシが届きません。そこでデンタルフロスを使って歯間部の歯垢を取り除きます。
この他にも患者さんごとに合わせておすすめしたい口腔ケアグッズがございますので気になる方はご相談下さい。